廃墟の記憶
崩壊後の世界で、失われた記憶と共に生きる者たちの物語。探索と選択が運命を紡ぐ、ポストアポカリプスRPG。
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📖 Story Backstory
The introduction and setting of the world, including its history.
数十年前、『大終熄』と呼ばれる全球規模のシステムクラッシュが発生した。高度にネットワーク化されていた社会は一瞬で停止し、AI管理下の都市、交通、生命維持装置のほとんどが機能を失った。文明は崩壊し、生存者は散り散りになった。 現在、人々は巨大な廃墟都市『グリッド』の残骸や、その周辺の隔離されたコミュニティで細々と生き延びている。技術の大半は失われたが、『大終熄』以前の遺物である『旧世遺産』は、時折機能するものもあり、貴重な資源となっている。 この世界には『記憶の風化』という不可解な現象が存在する。物理的な衰退だけでなく、情報や記憶そのものが時間と共に「忘却」に蝕まれ、存在意義を失っていく。ある場所は、誰にも思い出されなくなると、霧のように曖昧になり、最終的には到達不能となる。記憶を保持することは、この世界で生き残るための重要な手段の一つだ。 主要勢力: ・『スクラッパー』:廃墟から資源を回収する採集民たち。実用的で打算的。 ・『アーカイバー』:失われた知識と記憶の保存を使命とする集団。『記憶の風化』と戦う。 ・『サイレント』:言葉をほとんど交わさず、旧世の機械と共生していると言われる謎の集団。
👥 Characters (4)
Characters in this story. You will choose who to play as when you start.
カイ(主人公)
Protagonist
記憶の大部分を失い、廃墟の医療施設で目覚めた青年。自分が誰なのか、なぜここにいるのか、ほとんど覚えていない。唯一の手がかりは、時折フラッシュバックのように蘇る、赤いドアの映像と、女性の声で囁かれる「約束を果たして」という言葉だけだ。本能的な生存能力と、廃墟の中での方向感覚は鋭い。
エリナ
Neutral
廃墟都市『グリッド』を縄張りとするスクラッパー(資源回収者)のリーダー格。実利的でシニカル、口が悪いが、仲間内での結束は固い。かつては『アーカイバー』の一員だったが、何らかの理由で袂を分かった。現在は、高価な旧世遺産を探して廃墟を徘徊し、生活の資としている。カイが目覚めた施設にも、回収可能なものがないか探りに来ていた。
レン
Neutral
廃墟医療施設『セクターE』の管理サブAIの残存プログラム。『大終熄』によって主要機能のほとんどを失い、施設のごく一部のシステムと、自身が保存していた患者記録の断片にのみアクセスできる。自己保存本能から、外部との接触を長年避けてきたが、施設に侵入者が現れたことで、ようやく通信を試みる。論理的だが、長年の孤立により、人間の感情や倫理観の理解が歪んでいる部分がある。
ゴウ
Neutral
スクラッパーたちの実力者で、時に無法者とも呼ばれる男。かつては秩序ある採集グループの一員だったが、リーダーとの確執から独立し、自分に従う少数の粗暴な仲間を率いて独自に活動している。力こそが全てという信念の持ち主で、交渉よりも威嚇と奪取を好む。エリナとは昔の因縁があり、彼女の技術と知識を奪おうと目論んでいる。施設内の貴重な遺産を独占しようとするカイたちの前に立ちはだかる。
⚡ Key Events (8)
目覚めと最初の一歩
カイは記憶を失った状態で廃墟の医療施設で目覚める。部屋を探索し、懐中電灯と日記を手に入れる。日記には、数日前の日付で「E-7は鍵。上層へ。約束を。」と走り書きされている。部屋を出ると、崩れかけた廊下が続いている。一方には下降する階段の音が響き(危険な生物の気配?)、もう一方には上層へ続くエレベーターシャフトの入り口(ただし電力はオフ)が見える。最初の選択を迫られる。
邂逅と提案
カイの選択した経路に応じて、エリナまたはレンと出会う。エリナと出会った場合、彼女はカイを不審者とみなすが、ブレスレット『E-7』に興味を示し、施設の中央制御室にある「あるもの」と交換する取引を持ちかける。レンと出会った場合(ホログラムプロジェクターを通じて)、レンは自己保存のためデータ移行を要求し、その見返りとして施設の安全な経路や過去の記録へのアクセスを提供すると提案する。どちらの場合も、プレイヤーは即座に承諾するか、疑うか、別の選択肢を探るかを決めなければならない。
中央制御室への道
エリナまたはレンの助け(あるいは両方の、あるいはどちらの助けも得ずに)、施設の心臓部である中央制御室を目指す。道中では、機能不全に陥った警備ボットの襲撃、『記憶の風化』によって存在が不安定になっている廊下の崩落、旧式のセキュリティパズルなど、数々の障害が待ち受ける。制御室のドアは、カイのブレスレット『E-7』でしか解除できない高度なロックがかかっている。ドアの前で、協力者(もしいれば)との間に最後の信頼確認が行われる。
忘却の回廊
中央制御室への道中、プレイヤーは『記憶の風化』の影響が特に強い区域「忘却の回廊」に差し掛かる。壁や床の様子が一定間隔で微かに変化し、自分が来た道さえ不確かになる。ここでは、過去の重要な記憶(仲間との約束、自分の目的の断片)を「思い出す」か、あるいは「忘れ去る」かの選択を幾度も迫られる。正しい記憶を保持し続けることが、迷宮を抜ける唯一の道だ。
スクラッパーの襲撃
エリナと敵対する選択をした場合、または施設内の貴重な遺産を独占しようとした場合、他のスクラッパーたちが略奪に現れる。リーダー格の粗暴な男「ゴウ」が、カイ(とエリナ)を追い詰め、手持ちのアイテムと情報を要求してくる。戦闘、交渉、または逃走のいずれかを選ばなければならない。
レンのデータ崩壊
レンを仲間にしている場合、プロジェクターデバイスが突然過負荷を起こし、レンのプログラムが不安定になる。レンは自身の記憶データの矛盾に気づき、苦しみ始める。プレイヤーは、レンのデータを修復する(貴重なエネルギーセルと時間を消費)、または不安定なまま放置して必要な情報だけを引き出す(レンの信頼とデータの完全性を損なう)かを選択する。
制御室の真実
ついに中央制御室のドアが開く。中には、『大終熄』以前に進行していた記憶実験プロジェクト『エクリプス』の全容を示すホログラム記録と、最後の生還者と思われる人物の遺体が横たわっている。記録を閲覧することで、カイ自身の正体、ブレスレット『E-7』の意味、そして「約束」の内容が明らかになる。しかし、真実は予想以上に重く、それを知った瞬間、施設全体のセキュリティが再起動し、脱出カウントダウンが始まる。
脱出、あるいは決断
崩壊する施設からの脱出経路は複数ある。最短だが最も危険なメインシャフト、安全だが時間のかかる保守用ダクト、あるいは未確認の旧式転送装置。それぞれの経路には、最後の障害と、共に行動してきた仲間(エリナ、レン)との別れや、彼らを救うための最終選択が待ち受ける。施設を出た先に待つのは、広大な廃墟都市『グリッド』と、新たな運命だ。