桜の絆、剣の誓い
幕末の激動する京都。新選組の剣士と、密かに尊王攘夷を支える公家の娘。立場を越えた恋は、運命の渦に飲み込まれるのか。選択が歴史を変える、歴史恋愛インタラクティブノベル。
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📖 Story Backstory
The introduction and setting of the world, including its history.
黒船来航以来、日本は大きく揺れ動いている。京都では、朝廷(天皇)を戴く尊王攘夷派と、幕府を守ろうとする佐幕派が激しく対立。治安維持のため上洛した新選組は、過激な尊攘派志士たちを「天誅」の名の下に粛清し、その厳しい取り締まりで恐れられる存在となった。 主人公・近衛梓は、堂上公家・近衛家の令嬢。表向きは控えめな姫君だが、実は父(尊攘派に同情する公家)の命を受け、志士たちへの密書の運び役を務めている。彼女自身は、血なまぐさい争いを望んでおらず、ただ平穏な日々と、人々の笑顔が欲しいと願っている。 もう一人の中心人物・沖田蒼真(架空の人物)は、新選組一番隊組長・沖田総司の弟分という設定の若き隊士。兄同様の剣の腕前を持つが、内心では隊の過酷な任務に疑問を抱き、剣で人を斬ることの重さに苦悩している。彼は、隊務の中で出会う梓に、危険でありながらも清らかな何かを感じ始める。 世界には「絆の共振」と呼ばれる不思議な現象が存在する。強い想いが通じ合う二人は、稀に、お互いの未来の可能性の断片を夢として共有することがある。これは祝福なのか、それとも更なる苦悩の種なのか。
👥 Characters (4)
Characters in this story. You will choose who to play as when you start.
近衛 梓
Protagonist
堂上公家・近衛家の一人娘。母を早くに亡くし、尊王攘夷に傾倒する父に育てられた。父の理想を支えたい思いと、争いそのものへの厭悪感の間で揺れている。心優しく、絵を描くことと和歌を詠むことが好き。表向きはおっとりとした姫君だが、密書運びという危険な任務を請け負う芯の強さと覚悟を秘めている。
沖田 蒼真
Neutral
新選組一番隊組長・沖田総司の義弟(父方の遠縁)。総司に剣の手解きを受け、その才能を見込まれて新選組に入隊した。兄を心から尊敬し、隊の「士道」に忠誠を誓うが、実際に志士を斬る任務を重ねるうちに、剣の重さと、敵味方双方に存在する「人としての想い」に悩むようになる。無口で冷静に見えるが、内心は熱く、理想と現実の狭間で苦しんでいる。
近衛 鷹司
Neutral
梓の父。堂上公家として高い家格を持ち、朝廷内でも一定の発言力を持つ。表向きは穏健な佐幕派を装っているが、内心では幕府の弱腰外交に憤り、尊王攘夷の理想に共鳴している。志士たちに資金や情報を提供する「影の後援者」である。愛する娘・梓には平穏な人生を送らせたいと願いつつ、彼女の能力と覚悟を見込み、危険な任務を任せてしまう矛盾した父親。
沖田 総司
Neutral
新選組一番隊組長。天才的な剣の腕前と、天真爛漫な人柄で隊内外から慕われるが、病(肺結核)に蝕まれている。弟分である蒼真を実の弟のように可愛がり、その才能を信じている。しかし、隊の過酷な任務と自らの病状の悪化に、内心では翳りを感じ始めている。蒼真の心の変化に、誰よりも早く気づく可能性がある人物。
⚡ Key Events (7)
鴨川、桜の出会い
密書を運ぶ梓は、新選組の巡回隊と鴨川のほとりで偶然出会う。隊列の中の蒼真と一瞬、目が合う。彼は何かを感じ取ったのか、足を止めようとする。梓は、懐の密書が焼けるように感じ、一瞬で判断を迫られる。蒼真に声をかけられる前に去るか、それとも町娘を装って平静を装い通り過ぎるか。あるいは、危険を承知で、彼の目をまっすぐに見返すか。この選択が、蒼真の梓への第一印象と、その後の監視の有無を決定する。
夜桜、密会の予感
初遭遇から数日後。父・鷹司から新たな密書が渡され、今度は夜、祇園近くの決まった茶屋へ届けるよう命じられる。任務に向かう途中、白川のほとりで夜桜を見上げる一人の男性の後ろ姿を見かける。浅葱色の羽織の端が見え、それが蒼真だと気づく。彼は任務中なのか、それとも私用でぼんやりと桜を眺めているのか。梓は密書を届けるという緊急の用事がある。声をかけるべきか、無視して任務を遂行すべきか。あるいは、遠くからそっと見守るだけか。
共振、未来の断片
蒼真との接触(声をかけたか、強く印象に残ったか)を経て、ある夜、梓は鮮明な夢を見る。夢の中では、蒼真が浅葱色の羽織を血で染め、倒れている。その傍らで、自分(梓)が泣き叫んでいる。一方、同じ夜、蒼真も夢を見る。夢の中の梓は、公家の正装で、誰か(父か?)に引き摺られていく。彼女は蒼真の方を見て、何か叫んでいるが、声が聞こえない。目が覚め、二人はそれぞれに強い不安と、不可解な絆を感じる。この夢は単なる悪夢か、それとも「絆の共振」による未来の予兆か。翌日、梓は父から、新選組が近々大規模な捜索を行うという情報を得る。
池田屋、影の警告
父・鷹司から、尊攘派志士たちが池田屋という旅籠に集まり、重大な会合を開くという情報が梓にもたらされる。同時に、新選組がその情報を掴み、近々強襲を行うかもしれないという噂も流れてくる。梓は、知らぬふりをして多くの志士たちが犠牲になるのを見るか、それとも何らかの形で警告を発するかという重大な決断を迫られる。その過程で、蒼真が池田屋周辺の見張りに就いていることを知る。
病床、剣士の本音
池田屋事件(またはその未遂)の後、総司の病状が悪化し、寝込んでしまう。蒼真は付きっきりで世話をしながら、兄の衰弱した姿に打ちのめされる。ある夜、発熱でうなされる総司が、蒼真の手を握りしめ、「お前は…あの公家の娘のことを…気にかけているな」「それでいい…剣だけが全てじゃない」と呟く。蒼真は衝撃を受ける。一方、その情報は何らかの形で梓の耳にも入り、彼女は蒼真の苦悩をより深く理解することになる。
御所、運命の舞踏会
宮中で公家や幕府関係者も招かれた宴が開かれる。梓は当然出席し、蒼真も新選組の警護要員として御所内に配備される。二人は公的な場で初めて、それぞれの「正体」(公家の令嬢/新選組隊士)を以て相見える。数歩の距離にいながら、身分の壁は厚い。宴の途中、何者かが梓に近づき、父・鷹司の危険な活動についてほのめかす。その人物は幕府の密偵か、はたまた朝廷内の敵か。梓は蒼真に助けを求めるべきか、独自で切り抜けるべきか。
決別、桜散る頃
政局が急転し、父・鷹司の活動が幕府に危険視され始める。鷹司は梓を安全な場所(地方の親戚など)へ避難させることを決断する。別れを告げる父の前で、梓は初めて激しく抵抗する。彼女は京都に、蒼真のそばに残りたい。一方、新選組にも転属や厳しい任務の命令が下り、蒼真の去就が問われる。二人は最後の密会の機会を模索する。満開の桜も散り始める季節。