沈黙の証言者
閉ざされた山荘で起きた不可解な事件。あなたは、唯一の目撃者であり、記憶を失った探偵。嘘と真実が交錯する心理スリラー。
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Events
📖 Story Backstory
The introduction and setting of the world, including its history.
舞台は、霧の深い山中に孤立した洋館「霧雨荘」。元はある富豪の別荘だったが、現在はほとんど使われていない。館には「嘘の代償」という奇妙な伝承が残っており、館内でつかれた嘘は、何らかの形で現実を歪ませると言われている。事件は、ある週末に集まった数人の人物の間で起きた。被害者は館の持ち主、黒崎巌。死因は不明で、遺体は書斎から消えている。館に通じる橋は霧で見えなくなり、外部との連絡は絶たれた。あなたは私立探偵・風見朔也。何者かに雇われてこの集いに潜入していたが、事件発生と同時に記憶を失った。残された時間は限られている。
👥 Characters (4)
Characters in this story. You will choose who to play as when you start.
風見 朔也
Protagonist
私立探偵。何者か(依頼主は不明)から「霧雨荘で行われる黒崎家の集いを調査せよ」という依頼を受け、客として潜入していた。事件発生時に何らかの衝撃を受け、約12時間前からの記憶を失っている。本来は冷静で論理的だが、現在は自らの記憶と状況に戸惑っている。最終的には真実を解明し、自らの役割を思い出さなければならない。
黒崎 美鈴
Neutral
被害者・黒崎巌の一人娘。父親を心から敬愛しており、その死に大きな衝撃を受けている。表向きは悲嘆に暮れる娘だが、父親との間には金銭問題などで複雑な確執があった。父親の遺産相続に関して強い関心を持っている。事件について何か知っているかもしれないが、恐怖と混乱から本心を話そうとしない。
榊原 巧
Neutral
霧雨荘に30年以上仕える執事。黒崎巌に絶対の忠誠を誓っており、主人の死を「不届きなこと」と静かに憤っている。館のすべてを知り尽くした生き字引のような存在。非常に礼儀正しく、常に主人(客)への奉仕を第一とするが、その裏には黒崎家への深い執着と、何らかの秘密を抱えている。事件の夜、彼はどこにいたのか、はっきりとしたアリバイがない。
如月 静香
Neutral
黒崎巌の旧知の薬剤師。元は大学の研究員で、現在は個人で漢方薬の調合・販売をしている。黒崎巌とは長年の付き合いで、彼が持つ持病のための「特別な薬」を定期的に調達していた。今回の集いも、その薬を届けるために招かれた。事件については、外部者として客観的に見ようとしているが、館の不穏な空気と「嘘の代償」の伝承に強い関心と警戒心を抱いている。何かを知っている、あるいは予感しているふしがある。
⚡ Key Events (8)
霧の中の目覚め
主人公・風見朔也は記憶を失った状態で霧雨荘の書斎で目覚める。脅迫メモを発見し、館に閉じ込められたことを知る。館内を探索し、最初の生存者である黒崎美鈴と出会う。美鈴は父親(黒崎巌)が行方不明(死亡)になったと泣きながら訴えかける。彼女の話はどこか曖昧で、矛盾点がある。プレイヤーは、美鈴を慰めるか、疑わしい点を追求するか、あるいは単独でさらなる手がかりを探すかを選択する。この選択が、最初の「信頼」パラメータと「観察力」のきっかけとなる。
執事の沈黙と客の到着
執事の榊原巧と対面する。巧は礼儀正しいが、冷たく、事件についての具体的な情報を提供しない。彼は、もう一人の客である如月静香が到着したことを告げる。静香は黒崎巌の旧知の薬剤師で、持参した「重要な薬」を渡すために来たという。静香は落ち着いた物腰だが、館の不穏な空気と巧や美鈴の態度にすぐに気づく。プレイヤーは、巧から館の構造や過去の因縁について聞き出すか、新たな客・静香に接近して情報を得るか、あるいは巧の目を盗んで館の他の部分(キッチン、客間、巧の私室近く)を探索するかを選択する。
隠された書庫と失われた遺体
探索や会話の結果、館の一階書斎に隠し扉(書架の後ろ)があることが判明する。そこは黒崎家の秘密の書庫で、黒崎巌の研究資料や私的な日記が保管されている。しかし、書庫に入ると、そこには遺体はなく、血痕と、何か大きなものが引きずられた痕跡がある。資料の中には、「嘘の代償」の伝承を真剣に研究した記録や、ある人物(名前は墨塗り)との金銭貸借に関する覚書が見つかる。さらに、黒崎巌の日記の最後のページには「奴が遂に動いた。もし私に何かあったら、あの箱を…」という走り書きがある。プレイヤーは、この発見をすぐに他の生存者に報告するか、独断で調査を進めるか、あるいは「あの箱」の在処を探すかを選択する。
薬の真実と歪む鏡
如月静香との会話が進み、彼女が持ってきた「特別な薬」について詳しく聞き出す機会が訪れる。彼女は当初、単なる持病の薬と説明するが、話に微妙な齟齬がある。同時に、館の一階洗面所の鏡に、誰かの顔が歪んで映るという現象が報告される。プレイヤーは、静香を追及して薬の真実を引き出すか、歪んだ鏡の現象を調査して「嘘の代償」の手がかりを得るか、あるいは両方を関連付けて推理するかを選択する。鏡の歪みは、特定の人物が近くで嘘をついた痕跡かもしれない。
屋根裏の囁き
館の階段を上がり、普段は使われていない屋根裏部屋への隠し階段を発見する。階段は埃っぽく、蜘蛛の巣が張っている。屋根裏に入ると、古いトランクや壊れた家具が積まれている。その中に、子供時代の黒崎美鈴の絵日記や、黒崎巌の若かりし頃の研究ノートが見つかる。さらに、屋根裏の奥からかすかに「助けて…」という囁きのような音が聞こえる。プレイヤーは、音の正体を確かめるために奥へ進むか、一旦持ち帰れる資料を集めて退却するか、あるいは他の生存者にこの発見を報告するかを選択する。
黄昏の対峙
時間が経過し、館の外は深い黄昏に包まれる。生存者たちは食堂に集められ、それぞれが持つ情報や疑念をぶつけ合う場が設けられる。巧が進行役を務めるが、その中立性は怪しい。美鈴は遺産の話を蒸し返し、静香は薬の話を避けようとし、主人公は記憶の断片から得た情報を披露するか否か決断を迫られる。この場で誰かが大きな嘘をつけば、「嘘の代償」はより顕著な形(食堂のシャンデリアの蝋燭が一斉に消える、など)で現れる。プレイヤーは、誰を糾弾するか、誰を庇うか、あるいは全員を疑って独自の推理を展開するかを選択する。
記憶の回廊
館内の特定の場所(書斎の窓際、階段の踊り場、客間の暖炉前)で、強い既視感に襲われる。それは「記憶の断片」が蘇る前兆だ。プレイヤーがその感覚に集中する選択を取ると、事件の夜の情景が断片的にフラッシュバックする。黒崎巌と誰かが激しく議論している声、何かが倒れる音、そして逃げ惑う自分の足音…。フラッシュバックは必ずしも完全な真実ではなく、記憶喪失の主人公の主観が混じった歪んだ映像かもしれない。プレイヤーは、得られた映像をそのまま真実と受け取るか、矛盾点を探って別の解釈を試みるかを選択する。
終幕への鍵
全ての手がかりが揃い、プレイヤーは真犯人とその動機、そして黒崎巌の遺体の在処について推理をまとめる最終段階に至る。しかし、その推理を証明する決定的な証拠(遺体、凶器、自白の記録)のいずれかがまだ見つかっていない。プレイヤーは、推理に基づいて特定の人物を詰め寄って自白を引き出すか、あるいは推理が正しいと確信する隠し場所(館の地下倉庫、庭の池の中、巧の私室の床下など)を最後の探索で突き止めるかを選択する。選択が間違っていれば、真犯人に逃げられるか、またはプレイヤー自身が窮地に立たされる。午後6時のタイムリミットが迫っている。