星の歌が聞こえる街
古い港町で、星の歌を聴くことができる特別な夜に起こる不思議な出来事を体験する物語。
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8
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📖 Story Backstory
The introduction and setting of the world, including its history.
カエデラは、大陸の西岸に位置する中規模の港町。かつては交易で栄えたが、主要航路が変わってからは静かな漁港となった。町には石造りの古い建物が多く、細い路地が迷路のように入り組んでいる。住民たちは穏やかで親切だが、外部者には少し距離を置く傾向がある。この町には古くから伝わる言い伝えがある。十年に一度、特定の星座の配置が揃う夜、空から「星の歌」が聞こえるという。歌を聴いた者は、過去の記憶や未来の予兆を見るといわれているが、実際に体験したと公言する者はほとんどいない。
👥 Characters (4)
Characters in this story. You will choose who to play as when you start.
ユウキ
Protagonist
カエデラで生まれ育った画家。町を出て都会の美術学校に通ったこともあるが、結局故郷に戻り、港の風景や町の人々を描き続けている。内気で無口だが、観察眼は鋭い。星の歌について子どもの頃から強い関心を持っており、十年に一度のこの夜を心待ちにしている。
タモツ
Neutral
「潮騒亭」の主人で、カエデラで生まれ育った古老。かつては漁師だったが、足を痛めてから宿屋を継いだ。町の歴史や伝承に詳しく、星の歌についても多くの話を知っているが、外部者には簡単には語らない。無口だが、観察力に優れ、町に来る人々を静かに見守っている。
ハルカ
Neutral
都会からカエデラに移り住んで来た写真家。町の静けさと「星の歌」の伝承に惹かれてやってきた。陽気で社交的だが、時折、深い思索にふける瞬間がある。ユウキとは同じ「観察者」として共感し合う部分があるが、アプローチの方法(写真対絵画)が異なる。
リンドウ
Neutral
カエデラに数年前から住む謎多き古書商。町の外れにある小さな書店「星霜文庫」を営む。星の歌に関する古い文献や、町の歴史資料を多数所蔵している。知識が豊富だが、それを簡単には共有しない。ユウキの祖父と面識があったらしい。
⚡ Key Events (8)
潮騒亭での目覚め
十年に一度の星の歌の夜を前に、カエデラの宿「潮騒亭」で目を覚ます。窓の外からは潮の香りと遠くの波の音が聞こえてくる。宿の主人が朝食を運んでくるが、彼はこの夜について何か知っているようで、意味深な言葉を残していく。今日一日、この特別な気配が漂う町を探索することになる。
港広場の出会い
潮騒亭を出て港広場にやってくると、陽気な女性がカメラを構えて写真を撮っている。彼女はハルカという写真家で、星の歌の夜を記録に残すために町に来たという。彼女はユウキのスケッチブックに興味を示し、情報交換を持ちかけてくる。広場では他にも住民たちがいつもと違うそわそわした空気を漂わせている。
波止場の記憶
漁港の波止場で、タモツが一人で海を見つめている。近づくと、彼は珍しく話し始める。十年前の星の歌の夜、ここで起きた漁船の遭難事故について。彼は生存者の一人だったが、その夜の詳細は曖昧だという。話の途中、彼は突然話を打ち切り、「今夜は港に近づかない方がいい」と警告する。
星霜文庫の扉
町の外れにある古書店「星霜文庫」。店主のリンドウは初対面の客には冷たいが、ユウキが祖父の名前を出すと、態度を軟化させる。彼は「お前の祖父は星の歌について、絵ではなく言葉で記録を残そうとしていた」と語り、閲覧を許可されていない奥の部屋についてほのめかす。入るには「古びた鍵」が必要だという。
ハルカの暗室
ハルカが借りている小さな家の暗室に招かれる。現像したばかりの写真を見せられ、その中に不可解なものが写っていることに気づく。港の風景写真に、写っているはずのない古い漁船の影。星見の丘の夜景に、人の形をした光の筋。ハルカ自身もこれらの現象に戸惑っている。
星の歌、前兆
日が暮れ、星が輝き始める頃。町の空気が変わる。風の音が消え、波の音だけが不自然に大きく聞こえる。住民たちは家の中に引きこもり、通りには誰もいない。ユウキのスケッチブックを開くと、白紙のページに銀の鉛筆で描いたわけでもない星図が浮かび上がっている。それは今夜、現れる星座の配置だ。
選択の時
星が最も高く昇り、伝承で歌が聞こえるとされる時間が近づく。タモツは宿で待っている。ハルカは星見の丘でカメラを準備している。リンドウは書店の奥の部屋から出てこない。ユウキは、どこで、誰と(あるいは一人で)この特別な瞬間を迎えるかを決断しなければならない。それぞれの選択が、聞こえる歌の内容と、その後の人間関係を変える。
遺された鍵
(ミス可能イベント)潮騒亭の暖炉の裏側の石に、微妙な色の違いがあることに気づく。タモツが長年隠していた場所だ。中には小さな木箱があり、開けると錆びた「古びた鍵」と、ユウキの祖父が書いたとされる手紙の断片が入っている。手紙には「星の歌は過去の記憶の共鳴。真実は文庫の奥に。リンドウを信じよ」とある。